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【アクリル板を無気泡接着する方法】
アクリル板の接着には技術が必要です。接着自体はできても、透明なアクリル板を接着した後に気泡が見える様では、接着した効果は半減、場合によっては破棄することになってしまうからです。アクリル板の無気泡接着には、いくつかの方法があります。一番一般的なのは溶剤接着です。これは接着面の隙間に溶剤を流し込むことで、表面張力で均等に接着し、無気泡接着を実現するものです。ただし、溶剤接着でアクリル板を接着する場合、気温や湿度によって接着条件が変わり、一瞬で出来不出来が決まるため難易度が高い無気泡接着ではあります。その為、アクリル板の無気泡接着として、理想的なのが重合接着です。これは溶剤の代わりにアクリルの原剤を用いる為、溶剤接着のような速乾ではなく、時間がある分だけ余裕もありますが、言い換えると時間と費用がかかる接着法となります。そうして、最近考案されたのが光効果接着による無気泡接着です。同じ考え方で、ガラスの接着法は以前からあったようですが、アクリルの場合はガラスよりも温度に脆弱なため、今までは適切な方法がなかったようです。アクリル板はある一定の波長の光にだけ硬化するという特性があるため、波長さえ合えば、光の強さや照射時間によって硬化時間を調節できるのが最大の特徴です。これによって溶剤接着では難しかった、広い面の接着も可能になったばかりでなく、重合接着ほどの時間もコストも掛からないようになり、新しいデザインが生まれ始めています。