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【ポリカーボネートとクリア塗装について】
"ポリカーボネートは熱可塑性プラスチックの一種で、アクリル樹脂などとともに有機ガラスとして区別されることが多いのが特徴です。
ポリカーボネート素材を使用する例としては、ボトルやCD、DVD、ゴーグルなどの身近な物から、庭園の温室から戦闘機のコックピットキャノピーというものまで非常に幅広い場面で使用されています。

また、ポリカーボネートは透明性、耐衝撃性、難燃性や耐熱性でも良好な物性を示し、とくに衝撃に対する耐性ではガラスの250倍という数値を出しています。
一方で、ポリカーボネートは経年による酸化で黄色く変色するという特性ももっており、特に空気によくあたる環境で使われている自動車のヘッドランプなどに顕著にあらわれます。　
その場合はクリア塗装という対策をとります。　クリア塗装は個人でもできる作業になりますが、クリア塗装をする前に黄ばんだ箇所を丁寧に研磨する必要があり、ある程度の技術が必要となります。
さらに、ポリカーボネートの酸化の特性から、クリア塗装をする場合は研磨作業から塗装まで一度に行わなければならず、作業を中断して日を置くと再び研磨作業から始める必要があるという手間もあります。
クリア塗装をするときの塗料の量は、黄ばんだ箇所の擦り傷や曇りなどの状態によって変わってきます。　一方で、塗料の定着性は良好であるため、黄ばみや傷があるからといって大量に塗装を施さなければならないということはありません。
クリア塗装のための塗料には2液混合タイプウレタン樹脂や、ラッカータイプなどがありますが、用途によって対応している塗料を選ぶ必要があります。"